自主春期講習
中学生や高校生の子どもがいると、夏休み、冬休み、春休みという学校の休みの期間が来て思うのは、食べ盛りの男の子たちの毎日のご飯の心配と、塾の講習費用です。
こういった長い休みのとき、学校給食や学食のありがたみを感じます。
そして、学力総まとめ、総復習などの春期講習が毎日のようにあるので、費用も毎月の塾の月謝より高くなります。
さて、前置きが長くなりましたが、この春、親である私自身も、自主的に課題を設定して「春期講習」に取り組もうと計画中です。
4月に入っていったん仕事が落ち着いた時期に、重点的にブラッシュアップしたいこと、時間をかけて取組みたいことをリストアップしています。
読む、聞く、書く、話す。
まんべんなく一通りやりたいと思っています。
毎日ちゃんと新聞を読むこと。
読み散らかさずに、本質を押さえている良書をしっかりと読みこなすこと。
動画制作で重要な要素である音楽について、背景理論を理解すること。
書くスキルを一段上のレベルにすること。
ボイストレーニングによって呼吸法と声の出し方を変える。
などなど。
なかでも、書くということについては、あらためて力を入れたいと思っています。
というのは、昨年から今年にかけて大学院で科目履修をした際に、課題レポートにとても手こずったんです。
普段からなんとなくの文章を書いてしまっているので、論理的、構造的に書くことが、スムーズにできないんですね。
4月から正式に入学しますし、修士論文もあるので、今のうちにもう一回基礎固めをしておきたいと思ったのです。
そこで、あらためて手にとったのが、野矢茂樹さんの論理トレーニング101題。
- 作者: 野矢茂樹
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論理トレーニングやロジカルシンキングの本はいろいろありますが、これは骨太で解説がわかりやすくていいです。
わかった気になっておわるのではなく、使えるようになるというんでしょうか。
この論理トレーニングを読んでいて、しみじみ思ったことがあります。それは、
論理的であるということは、読む人や聞く人に対してとても礼儀正しい、やさしいことなのだと。
感性が大事にされつつある最近。
感じ取る力は、今後ますます重要になるでしょう。
だけど、そういった目に見えない、言葉で表現しにくいモノ、コトを、感じ取って、それを言葉でわかりやすいように伝えられること。言葉の表現に限界があったとしても、その力は今後ますます必要とされるのだろうと思うのです。
かれこれ10年くらい前に、ガイアックスの創始者であり現CEOの上田祐司氏のお話を聴いたときに「効率は愛」っておっしゃっていました。
会社メッセージにも好きな言葉として書かれていますね。
そのときは、ブログシステムをNPO法人に提供することについて、必要とされるところにシステムを入れて効率的にしていくことは「愛」だというお話でした。
今回思ったことは、まさしくそれと同じ種類のもの。
論理は決して難しくする、理屈っぽくするためのものではなく、読む人・聞く人にメッセージをしっかい届けるためのもの。難しいことであっても、誰かにわかりやすく伝えるためのもの。
そういう意味で「論理はやさしさ」だと思うのです。
だからこそこの春、論理的に書く、話すスキルをあげて、やさしさを磨きたいと思います。