日々是流流

“細工は流流仕上げを御覧じろ”~より善く生きるためのその時々の記録です。

その聞き方、違反切符を切られるかも!

「対話」に関する活動を2009年に初めてから丸11年。
登山に例えたら、いくつかの山を登っては降り、登っては降りして、今はさらなる大きな山の麓の方でうろちょろしている感じです。

そんななか、昨年の夏くらいから、あらためて

「対話とは?」

「どうしたら”本当に”対話ができたといえるのか?」

みたいなことを考えたり、そういう場に参加したりしています。

 

やはり難しいのは「聴くということ」です。そこで今立ち止まっています。

「なんでそんなに難しいのか?」

「本当に聴くとはどういうことか?」

「どうしたら聴けたといえるのか?」

ここはとっても大事なところなので、さらっと通り過ぎずに、腰を据えて咀嚼をしていこうと思っています。
しばらくこのテーマを書きながら考えていきたいと思います。

誰かの困りごとをきいているとき、ついつい聞き手がやってしまいがちなことをいくつか考えて、それをさらに、車に乗っている状況に例えてみました。なんで車なのかというと、ただ単にそんなイメージが浮かんだからです笑

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●一発免停レベル

「それはキミが悪いよ」

いきなり話し手を否定する。
これはもう話す人が完全に心閉ざしちゃうやつ。

●追い越し運転

「だったら〇〇〇すれば」

「〇〇さんは▲▲だから、気にしてもしょうがないよ」

相手の心情完全無視。いきなりアドバイスする。考え・解釈を押しつける。
(いや、そうかもしれないけどさ…)となる。

煽り運転

「それいつのこと?なんでそこに行ったの?なんでそんなこと言ったの?」

尋問、詰問するかのごとく質問しまくる。
(あれ?私が悪いのか?)となり、言い訳モードに入ってしまう。

●幅寄せ運転

「あなたはどうなの?あなたはどうしたいの?あなた次第だよ?」

話し手の話を十分に聞く前に本人の意思や意図を問いまくる。
(いや、そうなんだけど、それがわかんないからこうして話してるんだよね…)となる。

●勝手に違う道に誘導する

「あー、あるあるそういうこと。□□□ってことでしょ!そういうときってさー、○○だよねー」

話し手の言いたいことと別の方向に話を持っていく。
(そういうんじゃなくて…)となる。

●ハンドルを奪うorブレーキをかける

「わかるー。こないだ私も▲▲って言われてさー…、で、△△になってさー…」

話し手の話を、いつの間にか自分の話にすり替える。
(あー、えーっと、私の話は…あっ、うん、そうだねえ…)と、いつの間にか話し手と聞き手が入れ替わってしまう。

●なんか遠い

「へーそうなんだー」「ふーん」

聞いているんだけど、運転席とサードシートに座ってるみたいに、なんか遠い。
(この話しないほうがよかったかな…やっぱやめておこう…)となる。

●エンスト、ガス欠

そもそも聞く気がない。聞いていない。
新聞を読んでるお父さんみたいな感じ。

その他にも聞き手がやってしまいがちなことはまだまだありそうですが、ここに書いたことって、結構しょっちゅう目撃しています。
自分も無意識にやってしまうこと、あります。

でも本来は、理想の聴き方としては、

相手が運転している横で、助手席に座ってうんうんと聴いている感じがいいのではと思っています。

追い越さないし、邪魔もしない。圧もかけない。
その人が自分で運転して進むのを、同じ景色を見ながら、隣に座ってただ一緒について行く。

運転する人が話していれば耳を傾ける。意見を聞かれれば答える。

ときには共に沈黙を味わう。
なぜならその沈黙は、話し手の中では活発に言葉と思考と感情と感覚がうごめいている時間かもしれないから。

今は、こんな感じがちょうどいいのかなあと思っています。

昨年末、西村佳哲さんのインタビューワークショップに参加して、さらに奥深い「聴くの山」に上ってきました。そのあたりはまた改めて書いていこうと思います。

 

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