日々是流流

“細工は流流仕上げを御覧じろ”~より善く生きるためのその時々の記録です。

■読書録

混沌の中を、共に進んでいく覚悟をしよう~『ソクラティクダイアローグ』を読んで~

最近読んだこちらの本が、絶妙なタイミングでいろんなヒントや、これからの場づくりの方向性を与えてくれました。 ソクラティク・ダイアローグ (シリーズ臨床哲学4) 作者:堀江 剛 出版社/メーカー: 大阪大学出版会 発売日: 2017/12/01 メディア: 単行本(ソ…

10年を経てまた巡り合う:リフレティングという外的会話と内的会話の方法

なんか、前置き長いなあっていつも自分でも思うのですが、コンテクストの自己確認っていう意味で入れたいのですよ。なので、いつも通り長い前置きから入りますね(笑)かれこれ10年前、2009年の2月、東北大学の若島孔文先生の「臨床におけるダブル・バインド…

「共同の物語」をどのようにして生み出すか?

「ナラティブ」に関する本は何冊も読んだことはあるし、その重要性も理解しているつもりだし、「ナラティブ」という言葉自体も深く考えずに口にしているけれど、でも実のところ、その意味や背景などを深く理解しているかというと、かなりあやしいと思ってい…

人生の午後、メンタルモデルを軽やかに脱ぎ捨てる

30歳を目前にして、ビジネス書を読み始めたり、自己啓発を始めたとき、お手本にした女性が二人いました。 『だから、あなたも生きぬいて』の著者大平光代さんそしてもう一人が『朝2時起きで、なんでもできる! 』の著者の枝廣淳子さんです。 当時、この2冊の…

潜在意識で書く~『私の消滅』中村文則さん

これまでの人生で、睡眠と仕事を除いて一番時間を費やしたことと言えば、間違いなく「読書」です。ただこの10年くらいは、読書の中でも「小説」はあまり手を出さないでいました。なんか、「小説を読んでも、時間だけつかって、しかもお金にならない」みたい…

死ぬより怖いことは何か?~『イノセント・デイズ』早見和真さん

いくつか読み終わった本について、読後感をブログに残しておこうと思いつつ、衝撃が大きかった最近の本から。 イノセント・デイズ (新潮文庫) 作者: 早見和真 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/03/01 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (6件) を見る…

自主春期講習

中学生や高校生の子どもがいると、夏休み、冬休み、春休みという学校の休みの期間が来て思うのは、食べ盛りの男の子たちの毎日のご飯の心配と、塾の講習費用です。 こういった長い休みのとき、学校給食や学食のありがたみを感じます。そして、学力総まとめ、…

組織変革の燃料として―『全員経営』

野中先生と勝見氏のこれまでの書籍と同様事例も豊富で、読み応え十分でした。 全員経営 ―自律分散イノベーション企業 成功の本質 作者: 野中郁次郎,勝見明 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2015/01/24 メディア: 単行本 ケースには、JALの経営…