日々是流流

“細工は流流仕上げを御覧じろ”~より善く生きるためのその時々の記録です。

アドバイスを求められても、しない

先日のブログで相手の話をロクに聞かずにアドバイスをするのは、「追い越し運転」と書きましたが、わかっていても、ついやってしまうことってあるものです。flow.hatenadiary.com よくあるのは、奥さんのぼやきに対して旦那さんが「だったら~すればいいじゃ…

混沌の中を、共に進んでいく覚悟をしよう~『ソクラティクダイアローグ』を読んで~

最近読んだこちらの本が、絶妙なタイミングでいろんなヒントや、これからの場づくりの方向性を与えてくれました。 ソクラティク・ダイアローグ (シリーズ臨床哲学4) 作者:堀江 剛 出版社/メーカー: 大阪大学出版会 発売日: 2017/12/01 メディア: 単行本(ソ…

その「もやもや」はどこから来ているのか?

哲学対話に参加するとよく聞こえてくる言葉のNo.1は「もやもや」という言葉です。哲学対話では「もやもや」で表現されるように、「わからない」状況・状態に陥ることがよくあります。でも、個人的にはその「わからない」には、いくつかの種類があるように思…

その質問はどこから来ているのか?

またまた、聴くことについて。 今回、一連の投稿で書いている「聴く」というのは、講演やスピーチを聞くとか、おしゃべりのときの聞くではなく、 対話の場や相談の場で、話し手の話を、聞き手が聴くという状況を想定しています。こういう状況のとき話し手は…

陥りやすい「わかる~」の罠

引き続き、聴くことについて。 このテーマ、相当書きたいことがたまっているのですが、ぜんぜん整理しきれてないので、ぽつぽつとアップしていければと思います。あ、私は全部できているというわけでなく、ひとまず、自分のことを棚にあげて書きます(^^; ●陥…

映画『ライファーズ』&『トークバック』を見て

先日、プリズン・サークルについてUPしましたが、 flow.hatenadiary.com 坂上香監督の過去の作品を観たい!と思って調べていたら、田端の映画館で期間限定公開していたので、先日観に行ってきました。 ●『ライファーズ』について まずは映画の概要。映画館の…

その聞き方、違反切符を切られるかも!

「対話」に関する活動を2009年に初めてから丸11年。登山に例えたら、いくつかの山を登っては降り、登っては降りして、今はさらなる大きな山の麓の方でうろちょろしている感じです。 そんななか、昨年の夏くらいから、あらためて 「対話とは?」 「どうしたら…

映画『パラサイト』を観て、ぼやぼや思考にメスを入れる

1月の終わりに映画『パラサイト』を観に行きました。 仕事が一段落して気晴らしのためだったので映画ならなんでもよかったのですが、たまたま知人のfacebookのポストで『パラサイト』を観て驚愕した!と書かれていたので、観ることにしました。だからどうい…

人間国宝 野村万作さん、親子三代が揃う狂言の会に行ってきました

昨日、キラリふじみで、立春狂言「万作の会」を鑑賞してきました。 会場がある埼玉県富士見市は、文化芸術の振興にかなり力を入れている市です。 2002年~2006年は、平田オリザさんが初代の芸術監督をされていて(現在は富士見市文化芸術アドバイザー)、市…

映画『プリズン・サークル』を観て思考停止していてはいけない

1月25日から公開されている映画『プリズン・サークル』を公開初日に観て来ました。 (フライヤーの文言を簡単に抜粋すると)この映画は、取材許可を得るまでに6年、そして撮影に2年。初めて日本の刑務所にカメラを入れたドキュメンタリーです。 舞台は島根あ…

日本最大!スパジャポ体験

私は1カ月半ごとに美容院に通っているのですが、いつもいく美容院のアシスタントの女の子が、最初の頃にたまたまスーパー銭湯の話をしたからか、毎回「最近、どこか(のスーパー銭湯)行きましたか?」と話題を向けてくれます。 ただ、私はそんなに銭湯や温…

子どもはいつから、ぴょんぴょん飛び跳ねなくなるのか?

昨日ある深夜番組で、済美高校出身の150kmを投げるお笑い芸人 ティモンディ高岸の密着の様子が放送されていました。彼は自宅近くの公園で、よくトレーニングや壁に向かってのピッチングをしているそうですが、最近はテレビでの露出が増えているので、公園に…

「自分の行動の原因を、自分の外に置いていないか?」と問うてみる

芸能人の不倫や薬物のニュースが連日ネットやテレビを賑わせています。このニュースの裏でまた何か不穏なことが起こっているんじゃないか?ちょっと疑いつつ、その中でふと目に留まったこちらの記事↓は、違う意味で興味を引かれました。 東出不倫への異常な…

はりきって行ってみた、初めての大相撲観戦

令和2年初場所の千秋楽(1月26日)、初めての大相撲観戦に行ってきました。何で相撲を観に行こうと思ったか?というと、以前から長男が夕方の相撲中継をよく見ていて(ラグビーのスクラムを組むときの参考になるからとのこと)、何年かするうちに、相当相撲…

哲学カフェについて:「どう流れようと、流れるように流れるのだ」

2019年下半期からいろいろインプット期間が続いてアウトプットできてないので、頭のなかが坂口安吾の書斎状態(いろんなものがごっちゃりしてるあの感じ)。 写真はこちらに↓http://netgeek.biz/archives/61251 整理してからアップしようと思うと、延々と「…

お能に出会って、新たな学びの旅が始まる♪

私にとって、学びは生きることそのものなので、おばあちゃんになっても常に何か新しいことを学び続けようと思っています。そして、新しい何かを学ぶことは、私にとっては「旅」のようなもの。最近あまり実際の旅に出なくなったのは、それこそ大きな学びに出…

自己啓発を”こじらせる”とはどういうことか?その3~演劇ワークショップで見つけたもの~

今回は、 ・(自己啓発を)こじらせているときに取りがちな行動 ・(自己啓発を)こじらせているときに考えがちなこと について、ちょっと考えてみたいと思います。 「こじらせている」 というのは、どういうことかというと、これは私の体感ですが、いろいろ…

自己啓発を”こじらせる”とはどういうことか?その2~MBTIのセッションに参加して考えたこと~

前回のこちらの投稿の続きです。 flow.hatenadiary.com 今日はMBTIについて。 2017年にMBTIの体験セッション(ベーシックとアドバンス)、2018年にSTEPⅡのセッションと、合計3回参加した。 体験セッション - 日本MBTI協会認定オンラインMBTI いつもながら、…

学歴の壁・地域格差・リテラシー弱者を生み出す社会の病?あなたはどう思いますか?

最近、いくつかの記事を読んで、自分にも問いかけられたと思ったので、facebookでシェアだけしたのだけれど、それに対して、中野さんにコメントをいただいて、すぐお返事ができなかった。ようするに、自分は考えるふりをしてあまり考えてなかった。 だけど、…

自己啓発を"こじらせる"とはどういうことか?その1~ストレングスファインダー勉強会で感じたこと~

今年の4月にストレングスファインダーの勉強会に参加しました。 ストレングスファインダーとは、人がもつ様々な才能をあらゆる角度から抽出し、それらを最も共通性のある性質で分類(クラスター化)し、34の資質として特定。WEB上でこのテストを受けると、自…

箱庭体験3回目。

2011年、2016年に続いて、3回目の箱庭体験に行ってきた。 タイミングとして、今、なんかちょっと上り坂が終わって、平地を歩いたり、下ったりと、変化があったタイミングだったので。 ちなみに、箱庭とはなんぞやとか、過去の体験の記録は、こちら。 flow.ha…

主婦になって20年目に、Scrum & Trelloに救われた話

「掃除が大好きなんです!掃除をしているともう楽しくてしょうがなくって、毎日掃除をしている時間が一番幸せなんです!!」という奇特な人もいるかもしれませんが、 おそらくほとんどの人って、掃除っておっくうですよね?できればやりたくない。 やればや…

本を処分できない理由 その3(完結編)

前回のブログから一か月近く経ってしまいましたが、続きをば。 前回のブログ↓ flow.hatenadiary.com 前回の最後にちろっと書きましたが、6月の下旬にリフレクティング体験会というのに参加して、その時に、クライアント役を体験するために、最近困っているこ…

10年を経てまた巡り合う:リフレティングという外的会話と内的会話の方法

なんか、前置き長いなあっていつも自分でも思うのですが、コンテクストの自己確認っていう意味で入れたいのですよ。なので、いつも通り長い前置きから入りますね(笑)かれこれ10年前、2009年の2月、東北大学の若島孔文先生の「臨床におけるダブル・バインド…

笑える、笑えない話

先月、北海道 浦河のべてるの家の見学に行ったときにも、先日大塚で行われた向谷地生良さんの「支援者の当事者研究」の勉強会でも改めて思ったのですが、べてるの方々のつくる場は、いつも笑いに溢れている。 そこに「笑いの泉」が湧いているかのように。 そ…

「共同の物語」をどのようにして生み出すか?

「ナラティブ」に関する本は何冊も読んだことはあるし、その重要性も理解しているつもりだし、「ナラティブ」という言葉自体も深く考えずに口にしているけれど、でも実のところ、その意味や背景などを深く理解しているかというと、かなりあやしいと思ってい…

本を処分できない理由 その2

著作が累計1100万部以上売り上げ、米国アカデミー賞の授賞式にセレブとして登場するなど、今世界中で人気のこんまりこと近藤麻理恵さん。 2010年に彼女の本を読んだものの、「ふーん」で終わってしまっていたのですが、それにしても、ここまで話題になる理由…

人生の午後、メンタルモデルを軽やかに脱ぎ捨てる

30歳を目前にして、ビジネス書を読み始めたり、自己啓発を始めたとき、お手本にした女性が二人いました。 『だから、あなたも生きぬいて』の著者大平光代さんそしてもう一人が『朝2時起きで、なんでもできる! 』の著者の枝廣淳子さんです。 当時、この2冊の…

"間"の引力~青年団『革命日記』を観てあらためて

演劇はお好きですか? 実は私は、映画と違って、演劇とかミュージカルが苦手で、観に行っても寝てしまうことも多かったのですが、ここ数年は逆にその苦手意識を克服しようと、あえていろんな舞台を観に行くようにしていました。行っているうちにそのおもしろ…

世界をどのように見ているか

evernoteを整理していたら、(たぶん)一昨年の書きかけの記事があったのでアップしておこう。⇓ここから⇓年末年始、高校サッカーや高校ラグビー、駅伝など、見ておきたい放送のスケジュールを確認するために、テレビガイドを買いに近所のスーパーに行きまし…