喜びに素直になる
子どものころから文章を書くことに苦手意識があって、だからこそ書くことに腰を入れたいという気持ちもその裏側にあって、結局なんだかずっと「書きたいけど書けない」と悶え続けているような感じが残っている。
初めてブログを書いたのは、たしか2004年のことだったと思う。
それからいくつかのブログサービスを利用した。
書いているときより休んでいるときの方が長かったけれど、どこかで「書きたい」という心はなくならないままだった。
書きたいというのは、自分を「表現したい」ということよりも、「表現できた」という体験を重ねたいという欲求(同じようだけどちょっと違う)。
過去の文章を読み返すと、内面丸出しで抹消してしまいたい恥ずかしいものもあるけれど、不思議なもので、 今読んでも心がぐっとくるような、その時にしか出しえない言葉や文章にも出会う。
これ、本当に自分が書いたのかな?
今読んでも、本当にそう思う!と激しく同意できるような文章。
そういう文章が、自分にとって「表現できた」喜びとなる。
文章は恐ろしいほどに、その人を浮き上がらせる。
いかようにも組み立てて、いかようにも飾ることもできそうだけれど、その人がどこに立ってどんな選択をしているか、多くのことが伝わってしまう。
だからとても恐ろしいものでもある。
恐ろしさより、喜びの方が勝ることを信じて。
書くということを、もう少し軽い気持ちで続けてみよう。