結果にこだわるからこそ、手放す
お正月は、駅伝、ラグビー、サッカーとテレビでスポーツ観戦三昧。
こたつやみかんはないけれど、そのために自分の部屋にテレビを買ったくらい。
さて、つい先ほど。
高校サッカーの2回戦、明秀日立VS國學院久我山。
ラストワンプレイで明秀日立が同点に追いついて、PK戦となった。
PK戦はほんとに、見ていられないほどドキドキする。
なんでこんなにドキドキするんだろう?
絶対に決めると精神を集中するキッカー。
神経を研ぎ澄ましてゴールを守るGK。
仲間を信じて肩を組んで見守るメンバー。
そのどの気持ちを想像しても、自分の中にその気持ちを持ちきれないからだと思う。
つい数ヶ月前、次男くんの県体出場がかかった試合でPK戦になったときは、上記の他にさらに、勝って県体に行ってほしいという期待や、外したら、負けたら、本人たちがどれほど悔しいだろうという気持ちも乗っかって、ほんとうにじっとスタンドに座っていられないほど、ドキドキしていた。ここ数年でこんなにドキドキしたことはないくらいに。
改めて考えてみると、これは結果を期待しすぎるがゆえのドキドキなんだと思う。
そこにはすでに、勝つこと・PKで点を入れることがよいことで、外すこと・負けることは悪いことという判断がある。
そりゃ勝った方がいいに決まっているけれど、そして長ーい目で見たら、負けることも必要な経験となるのかもしれないけれど、その気持ちの状態を受け入れたくないと拒絶をしているから、だからドキドキするのだと思う。
こういうときは、出ていない結果にゆらぐのではなく、目の前のことに平静な心の状態で臨めることが、重要だ。
勝ちあがるために一生懸命やっていればこそ、結果がほしいわけで。だけど、結果を手に入れるためには目の前の今ここに集中することが必要なわけで。
今この瞬間、目の前のことに自分の力をのびやかに出し切れますように。
今度からはドキドキする気持ちを持て余すことなく、闘う選手たち一人ひとりにそうやって祈ることにしよう。
それによって、自分がそういう(似たような心境の)状況に落ちいったときに、同じように目の前のことに集中して力を出せる心の状態に近づけるようになるのではないかと思う。
ところで、サッカーの結果ですが、追いつかれた國學院久我山のGKが気迫で2本を止め勝利。闘い抜いた両校に拍手を送りたい。