日々是流流

“細工は流流仕上げを御覧じろ”~より善く生きるためのその時々の記録です。

本を処分できない理由

最近はなるべく本を買うのをセーブしたり、Kindleで購入したりしているのですが、それでも本棚に入りきらない本が家中に溢れています。たぶん5,000冊は余裕で超えていると思います。

この先どれくらい生きるかわかりませんが、残り時間全部使っても読み切れないでしょうし、たとえ「あなたはこの先一生本を読んでいていいよ」と言われたとしても、今ある本を全部読む気になるかというと、ならないだろうと思います。

なので、とっとと整理をして、しかるべくところに売るなり捨てるなり誰かにゆずるなりしたいのですが、(仕事でいそがしい以外の)腰が重い理由を考えてみると、こんなのが出てきました。

・子供のころから図書館や本屋さんなど、物理的に本がたくさん並んでいる光景そのものが好きだったから

・並んでいる本の背表紙を見て、いろいろなひらめきが起こるから
・ふと思ったときに手を伸ばせるところに本があると安心するから
・心に響いたり、心の支えになった本は、また見返したいから
・まだ読んでいないから
・高かったから
・絶版の希少本だから(手に入りにくいから)
・そのうち参照するだろうから
・仕事の参考になるから
・勉強のために読んでおいた方がよさそうだから
・著者の本をシリーズでそろえているから(せっかくそろえたから)
・今後何かで見るかもしれないから
・今はできてないけど、今後分類整理すればもう少しうまく活用できると思うから
・心が痛むから
・たくさん持っているだけでそれだけの知識があると勘違いできるから
・いつかはその知識を手に入れられると淡い期待を抱いているから
・こんなに本にお金をつかって、それを活用しないで処分するダメな自分を認めたくないから


結局は、本を所有していることで知識欲というか、見栄をみたしているんでしょうね。
昨年、整理収納アドバイザーの講座に通いました。
言葉は正確でないかもしれませんが、何かの心理的欲求を「モノ」で満たしている人は、その心の問題が解決しない限り、いったん捨てたとしてもまた買い続けます。
だから、片付けも大事だけれど、自分は本当はなんでそれを買うんだろう?買ったんだろう?っていうところをしっかり見ていく必要があるのだそうです。

「知的好奇心」といえば聞こえはいいですが、単なる劣等感やコンプレックスのあらわれかもしれません。
千里の道も一歩から。
あまりごにょごにょ考えずに、まずは1日1冊を確実に処分することから始めてみようかしら。