日々是流流

“細工は流流仕上げを御覧じろ”~より善く生きるためのその時々の記録です。

はりきって行ってみた、初めての大相撲観戦

令和2年初場所の千秋楽(1月26日)、初めての大相撲観戦に行ってきました。

何で相撲を観に行こうと思ったか?というと、以前から長男が夕方の相撲中継をよく見ていて(ラグビースクラムを組むときの参考になるからとのこと)、何年かするうちに、相当相撲に詳しい人になっていました。

一方で、私自身はこれまで興味を持って相撲を見たことは一度もなく、たまにニュースなどで話題になるレベルでしか知らない状態でした。ただ、昨年から日本の歴史や文学を学び直すなかで、日本の芸能だけでなく、相撲にも興味が出てきたことと、あとは、子どもたちが大きくなって家族で出かけるのがますます少なくなってきたことで、みんなで相撲でも観に行こうか!ということになり、

12月にダメもとで初場所チケット抽選に申し込んだら、運よく千秋楽のマス席のチケットがあたったのです。

根っからの貧乏性というか、欲張りというかなので、せっかく数万円を払って行くからには、いろいろ知っていた方が、元がとれるだろう、あ、いや、楽しめるだろう!ということで、事前学習としてなるべく初場所大相撲中継を見るようにしました(これは時間を融通しやすいフリーランスの特権ですね)。

さらに、ガイドブックを買ってちょこちょこ知識もインプット。

相撲観戦入門2020 (B.B.MOOK1473)

相撲観戦入門2020 (B.B.MOOK1473)

 



ちなみに、相撲は奇数月に開催され、1月が初場所。1つの場所は15日間で、十両以上の力士は毎日相撲を取り、その白星の数で番付が変わってきます。

今期は現横綱白鵬鶴竜ともに、途中から休場してしまったため、横綱不在の場所となりましたが、そもそもたいして知らない初心者の私にはそこはあまり関係ありません(笑)

 

大相撲中継を毎日のように見ていると、日を重ねるごとに力士の顔と名前を憶えていき、不思議なものでそれぞれの力士にだんだん愛着や親しみのようなものがわいてきます。一人ひとりにストーリーがあってそこに魅せられていくのです。

特に地元の駅に等身大のパネルが飾ってあり、毎日のように顔を合わせる大栄翔や、毎日すごい歓声を受ける小兵の炎鵬横綱不在の中で最高番付の若き大関 貴景勝は自然と応援に熱が入ってしまいました。

さらにそんな風に大相撲中継を見ながら、長男と観戦当日の行動をあれこれ相談しました。

両国国技館の隣に江戸東京博物館があるから午前中はそこに行く?
お昼何食べる?国技館のちゃんこを並んで食べる?
とりあえず焼き鳥は食いたいよね!
終わったら夜は何食べる?

そういうプランを考えるのも楽しみの一つになっていました。

あれこれ検討したものの、結局、朝から張り切って動きすぎると疲れちゃうから、13:45くらいの十両の土俵入りから見ようということに落ち着きました。



そんなこんなで、観戦当日。家族揃って電車で両国に向かいました。
両国駅を出てすぐの両国江戸norenの源ちゃんで海鮮丼のランチを食べてから入場。

到着したときはまだ席はガラガラです。
しばらくして十両の土俵入りが始まりました。

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思っていたより土俵との距離も近く、取り組みは迫力がありました。

幕下や十両の取り組みのあと、幕内の土俵入り。
この頃にはほとんどの席が埋まっています。

まずは東方からです。

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最後に土俵にあがるのが、貴景勝

さすがに十両の力士よりみんな大きく見えて、貫禄があります。


続いて、西方の幕内力士。

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石浦のマッチョボディがすごいです


幕内の取り組みが始まると、会場のボルテージもぐっとあがりました。


照強の豪快な塩まき。もちろん大歓声です。

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炎鵬は、出てくるだけで大歓声。

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輝との対戦は、残念ながら黒星でしたが、炎鳳関は、初場所中何度もみごとな取り組みを見せてくれて、一番会場を沸かせていました。

年明け話題になった「さ、ひっくり返そう」のCMにも出演してます。


【西武・そごう】わたしは、私。|炎鵬の逆転劇 スペシャルムービー



そして、一敗の徳勝龍を、二敗で追いかけていた正代。
正代が勝って、徳勝龍が負ければ、優勝決定戦になるため、「しょうだーい!!!」と大声援でした。

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結果はみごと勝利。
正代は、徳勝龍の結びの一番の結果を待つことになりました。

続いて、美しい四股で有名な阿炎。

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これマネしてみると、絶対こんなにあがりません。股関節相当やわらかいんだろうなあ。


先ごろ引退を表明した大関 豪栄道の現役最後の取り組みは阿武咲とでした。残念ながら黒星。

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そしていよいよ結びの一番。
徳勝龍 対 貴景勝
幕尻と最上位の力士が戦うことは通常はあり得ない組み合わせだそう。
優勝争いがかかっていたからこそ実現した取り組みです。

会場は、この日最大級の大声援!!
ものすごい数の懸賞がかかっていて、懸賞旗が何回も出てきていました。

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取り組みは激しく、最後には徳勝龍が寄り切って勝利。

顔をくしゃくしゃにして泣いていた表情が印象的でした。


最後三つ巴の優勝決定戦まであるんじゃないかと言われていた貴景勝も、前日惜しくも黒星があり優勝争いから外れてしまいましたが、場所中ずっと、見事なたたかいを見せてくれました。 


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一人ではもてないほど大きな内閣総理大臣杯の受賞式や、会場中を笑いの渦に巻き込んだ優勝力士インタビューを見て、千秋楽をしっかり堪能して、帰路につきました。

それにしても、観戦当日だけでなく、年明けから大相撲でずいぶんと楽しめました。
これを機に、今後もテレビ中継を見たり、またぜひ観戦に行ったりしたいと思います。

ただ、マス席はやっぱきつい。とにかく足が痛い~。
次回は椅子席の抽選があたりますように。