日々是流流

“細工は流流仕上げを御覧じろ”~より善く生きるためのその時々の記録です。

目標の限界

大掃除などで過去のものをいろいろ整理していると、おもしろい出会いがあります。
 
ここ数年の手帳やノートなどです。
そこには年の初めや、なんらかの転機の際に書いた目標が記載してあります。
それを見返してみると、我ながら毎回同じようなことを書いているなーと苦笑します。
 
ほぼ以下のいずれかのカテゴリに当てはまります。
 
・体重を減らす(食生活改善と運動)
・心と体のケアをする(運動、瞑想、お風呂やアロマなど)
・整理整頓、掃除が行き届いた部屋で快適に暮らす
・書くことを通して考えを整理する
・仕事や学びのテーマを絞ってそこにフォーカスする
 
もちろん、SMARTの法則にのっとって、もう少し具体的に数値化したり期限を決めたりしていますが、すべての目標に共通しているのは、それを「達成できていない」ということです(自信を持って言い切ることではありませんが…)。
 
もしかしたら目標自体が現実的でないのかもしれませんが、客観的に見て、そこまで無理のあるものとは思えません。
 
達成できていない理由は、目標ありきになっているからなんですね。きっと。
目標を立てただけで終わってしまって、行動につながっていない。
目標をたてても、それを達成するぞ!という気持ちになっていないからです。
 
そこで「私って目標を立てても達成できないダメな人」とか思っていてもなんの意味もありません。
 
目標を達成することの意義は?
何のためにそれをするか、その目的に向かうためです。
 
なので、本当に大事なことは、自分の目的が明確であることです。
例えば上の5つのカテゴリの目標の根底にある目的を考えたとき、そこに通底している「どうしても手に入れたいもの、状態」ということをとことん掘り下げて考えることなんだと思うんです。
 
そしてそれは、自分をだます巧妙な自分がいるので、簡単なようで中々難しい。
「本当にしたいことがわからない」という沼に陥るんです。
 
例えば
「心と体のケアをする(毎日30分瞑想する、毎日アロマバスに入る、朝晩ヨガをする、etc...)」
こういうのって、とても大事ですよね。
 
私自身も、自分へのご褒美といってアロマトリートメントを受けにいったり、まあいろいろやっています。
それでも、「目標を達成できていない感」を感じるのは、根底の目的(=ニーズ)を満たせていないからなんです。
そこが満たされれば、目標を達成しようがしまいが、関係ない。
 
そして極論を言ってしまうと、そのニーズが満たされているかどうかさえも、実はあまり関係なくって、一番重要なのは「根底の目的(=ニーズ)に気づくこと」なのではないかと。
 
「心と体のケアをする」という目標の根底の目的は、「いつも安定した心と体の状態でありたい」と自分が本当に心の底から思っているんだとしたら、それ実感できたときに、その目的はほぼ達成できたことになります。
 
なぜなら、根底の目的=本当の望みに気づいたら、それをしないことの方が苦痛だからです。
「本当に望んでいるのに、できない」とき、それは、その望みの奥や裏に、さらなる「本当の望み」がある。
 
ここらへん、人の無意識は実に巧妙にできているので、簡単なものではありませんが、ただただ自分が望んでいることを、身体を通して感じ続けること、つまり自分の声を聴き続けることに尽きるのではないかと思うのです。
 
現状をよくしたい、何かに向かって成長・変容したいと思ったとき、目標に目がいきがちになりますが、そこはぐっと、本当の根底の、自分の芯から望んでいることを感じる。
そのように意識していきたいと思います。
(※目標は目標で大事なのです。ただその前提がもっと大事っていうことです)
 

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